みなさんパチンコ屋さんってご存知ですか。
どうでもいい人にとっては、うるさいし、タバコ臭い。
しょうがない。トイレ借りるかみたいな(笑)
就職して間もない頃、先輩の1人がパチスロで大勝ちして帰ってきました。
パチンコの経験は若干ありましたが、何が面白いんだか分からない。
というのが正直な感想でした。
上機嫌な先輩はこう言います。
「パチスロやったことないなら今から行こう。教えてやる。」
あれからもう20年近くなりますが、ハッキリその日の事を覚えています。
二人とも負けました(笑)
しかしそれはきっかけに過ぎませんでした。
面白さに自分で気付いてしまったからです。
激しい大当たり演出の光、荘厳なファンファーレ、自分で絵柄を揃える喜び。
時代は4号機。クランキーコンテストやサンダーVが華々しくホールを飾ります。
なぜか初めにハマったのはキングガルフでした。(爆)
先輩に勧められるがまま打ったのがファーストコンタクト。
普段は\20,000突っ込んで、\30,000戻るか0かくらいの荒れっぷり。
当時の給料からすると実に毎日月給の1~2割ほどをやり取りしているわけです。
アホだな。
ただ、いわゆる「状態」を引くと延々と当たりが出るタイプで、一撃7,000枚の時もありました。
当時はまだ大量獲得機が出回る前で、破格の獲得枚数を誇ったのです。
その後、裏物と呼ばれた彼らはホールから撤去され、本格的に技術介入時代に突入します。
クランキーコンドルで一大ブームとなった技術介入要素ですが、名機「花火」の登場は衝撃でした。
よりゲーム性が増し、通常ゲームにも期待を持たせる演出面が高められていきました。
私が一番ゲーム数をプレイしたのは、花火、VERSUS、大花火のアルゼ勢です。
サミーですが、獣王なんて景品のサントラまでまだ持ってますよ。
平日は就業後から閉店or資金が尽きるまで。
休日は開店から閉店or資金が尽きるまでプレイしていました。
一日8,000ゲーム以上回した日がどれだけありましたっけ。
単に大当たりして喜ぶ遊び方から、どうやって恒常的に負けずに遊べるかへシフトします。
情報誌もこぞって技術介入、機械割といったプレイヤーのスキルやプライドを煽るような内容が増えていきました。
プレーする側も確率を如何に理解しているか、どれだけレアな演出を見たかなど、打ち手が酔っぱらいのおじさんから、イカツイお兄さんに変わった過渡期でした。
当時の彼女には未だに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
何度も状態中にやめたおじさんの台譲ったんですけど、罪滅ぼしにはならないですね(笑)
そんな私に転機が来ます。
辺境の寂れた町への転勤です。
転勤先はパチンコ屋さんも時代が止まったかのようなところで、まず勝つことが不可能でした。
一人暮らしを始めた矢先で資金的にも乏しく、きっぱり辞められました。
また、同時に自宅に初めてインターネット環境が来たことが大きかったのでしょう。
時間の使い方を変えるきっかけとなりました。
別記事で少し触れていますが、ここで私はMMORPGと出会います。
当時は黎明期で大小のMMOが乱立し始めていた時代。
基本無料のRPGをつまみ食いしつつ、行き着いた先は、Night Onlineといいます。
没入感は違うでしょうが、SAOを見た後みんなが感じたと思うんです。
似たような感覚を経験したことがあると。
ネットの向こう側に広がる世界、もう一人の自分、リアルにはないコミュニケーション、共有する体験、時間。
初めて一人暮らしを始めたばかりの私はハマりました。
いつしか寝る間を惜しみ、PCの前に寝るようになります。
理由をつけては仕事を休み、仕事に行ってもログインしたまま。
リアルよりもネトゲでの約束を優先。
「日曜は戦争あるから」
何を言ってるんでしょう(笑)
そしてNight Onlineはいわゆるクリックゲーより、少しだけプレイヤースキルが勝敗に影響するタイプのゲームでした。
- よりレアなアイテムをドロップした瞬間
- キルログで自分のIDが流れる喜び
そう。
まさに満たされていた欲求は、パチスロを辞めた事で失った快感そのものだったのです。
それに気付いた時、数年間課金した事も忘れ、ログインするのを辞めました。
今でもクリックゲーを見ると、ジャグラーやゴールデンベルを思い出します(笑)
後悔はありません。
パチスロもMMORPGもすごく面白かった。
ですが、今も同じように楽しめるでしょうか。
求めているものが得られる。
快感です。
そのために犠牲になるものに目を瞑れば。
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