2017年3月4日土曜日

年末調整で還付を受けるのは損である

Mukeです。

確定申告期になりました。

これから税務署に行こう。

なんて人もいらっしゃると思います。

給与収入がある方は、職場で年末調整を行いますよね。

確定申告に必要な源泉徴収票は、もう手元に届いた頃でしょう

  • なんか去年と違う
  • 見たことない形してる

正解です。

平成28年分の源泉徴収票から、憎っくきマイナンバーのせいで、様式が改正されました(笑)

その他の項目にはあまり重大な変更がありません。

個人は気にしなくても大丈夫です。


さて、
毎年、ちょっとしたボーナスのように、年末調整による還付金が振り込まれます。

「今年は還付金が多い」

と喜んだり、

「去年より還付金が少ない」

と嘆いたりしていないでしょうか。


実は、感覚と逆なんです。

年末調整で還付金を受け取った方は、損しています。

何故かと言うと

「国にお金をタダで貸していた」

のを返してもらったに過ぎないからです。



「なんだ。そんなことか。」

と思われるかもしれませんが、

「割引現在価値」

というのをご存知でしょうか。

経済学や会計処理で使われる用語です。

「現在の1,000円と将来の1,000円は等価ではない」

ん?同じ貨幣なら同じじゃね?

「現在の1,000円は1年後1,010円になる」

「逆に1年後の1,000円は今990円だ」

「だから価値が違う(と評価される)」

つまり、還付金は

初めから手元にあった場合に得られたであろう利子を失った

ことになります。

よって、年末調整で還付が無く、追徴された方は

逆に

「国からお金をタダで借りていた」

ということも出来ます。

何が言いたいかというと、

「いちいちそんな少し還付金が増えた減ったで、

担当者の手を煩わせる問い合わせをするんじゃない」

いや、決して私の経験談とかではないです。

あくまでも一般論です。

担当者の方にはこちらをお勧めします。




何だよ。元々全部自分のお金じゃないか

ごもっともです。

今の税制が複雑過ぎるのも良くないです。

応益負担じゃ成り立たないのは分かりますが、

「義務だから払ってね」

ってスタンスはいかがなものかと。

あー。
でも小さい頃から洗脳されるのもイヤですね(笑)



平成29年分の所得から、セルフメディケーション税制が始まりました。

これまでの医療費控除よりも、少額の負担を軽減する目的でしょうか。

対象品目を見て、

年間\12,001以上購入するか

と言われるとウチは関係ないかなぁ。

しかも、
MAX88,000の控除を受けても、実質軽減は8,000円程度でしょう。

「対象品目を一定金額以上お買上げの方には、

応募シールを送付していただくと、今ならさらに10%還元します!」

っていうセールと一緒ですねこれ。


平成30年分の所得税からは、さらに配偶者控除の見直しが決まりました。

揉めた割にソフトランディングしたせいで、どんどん複雑に(笑)

制度が難解なせいで、専門家が必要になり、生業としている人がいるんでしょうけれど。


AIの発達により半数の業種は職を失うなどと言われています。

特に制度がキッチリしているものほど先に電子化、自動化の恩恵を受けていくのではないでしょうか。

  • 行政
  • 金融
  • 医療

は、その効率、正確性から見ても最たるものかと思います。


【おことわり】
あくまでも一面を捉えたものです。

所得控除と税額控除の違い、所得の多寡など

制度上、自分でコントロール出来るものばかりではありません。

年末調整の結果の受け止め方の一つだと考えてください。

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